【書評】文才がなくても文章はかける!『10倍速く書ける超スピード文章術』上阪徹 

書評

「企画書やメールの文面を考えるのが苦手だ」

「大学のレポートがなかなか埋まらない」

あなたはこのような文章に関する悩みを持っていませんか?

実は、これらの悩みをすべて解決することが出来る本があるんです!

それがこちら、上阪徹著『10倍速く書ける超スピード文章術』

今回は本書の要点を簡潔にまとめてみました!

書籍情報

タイトル:『10倍速く書ける 超スピード文章術』

著者名:上阪徹

初版:2017.8.23

発行所:ダイヤモンド社

著者、上阪徹さんってどんなひと?

上阪さんは現在ブックライターとして活動中の作家さんです。

著書には『書いて生きていく プロ文章論』『職業ブックライター』、インタビュー集には累計40万部を突破した『プロ論。』シリーズなどがあります。

上阪さんがこれまでに担当した書籍はなんと100冊以上!携わった書籍の累計売上は200万部を超えるそうです。さらに驚くべきことに、今まで約23年間一度も締め切りを破ったことがないのだそう。

それもそのはず。なぜなら上阪さんの文章を書くスピードはとんでもなく速い!

その速さは「1か月で15万字」「5日で1冊」を書き上げてしまうほど!

本書はそんな上阪徹さんだからこそ書ける、しかし誰でも簡単に真似できる、そんな文章術を紹介しています。

この本で得られる能力とは?

この本の内容を実践した場合得られる能力。それは、

相手に正確に伝わる文章を速く書く能力

つまりこの本は「小説をかけるようになりたい」「人を感動させる詩をつくりたい」といった人向けの独創性の鍛え方を記したものではなく、

「クオリティは落とさずにもっと速く文章をかいて仕事を効率化したい」 といった、むしろ独創性を排除することで簡潔でわかりやすい文章を書きたい人へ向けた本なので注意しましょう。

「相手に正確に伝わる文章を速く書く能力」を得るためにおさえる5つのこと

では、本書で得られる「相手に正確に伝わる文章を速く書く能力」を得るためにはどのような点を意識すれば良いのでしょうか。今回はそのために押さえるべきポイントを5つに分けて紹介していきます。

ポイント

①「書く理由」を明確にする
②「具体的な読者像」をイメージする
③「素材」を意識する
④とにかく一気に書き上げる
⑤文章を効率よく整える

「書く理由」を明確にする

相手に正確に伝わる文章を速く書くには書き始める前の準備が何より重要です。先ほど挙げたの5つのポイントのうち、①~③は書き始める前に行うべきことです。さっそく①から見てみましょう。

わかりやすい文章を書く上で大切なこと、それは文章に無駄がないこと。

そんな「無駄」を省くためには、自分は何のためにこの文章を書いているのかという書く理由」を明確にする必要があります。

本書ではこれを「『表面上の目的』から『真の目的』まで掘り下げる」と表現しています。

つまり、「企画書を書く」などの書く前からわかっている目的を「読者に何を感じてもらいたいか」というさらに深い目的まで追求することで「書く理由」を明確にすべきだということです。

ここを曖昧なままにしていきなり文章を書いてしまえば、たしかに完成は早いかもしれません。しかし大抵の場合、何が言いたいのかわからない一貫性のない文章になってしまいます。

その結果、結局書き直す羽目になり、より多くの時間を浪費することになってしまいます。

一見めんどくさそうに見えても「書く理由」を明確にするという作業は文章を書く上でとても効率的なのです。

「具体的な読者像」をイメージする

書く前に行うべきこと2つ目は具体的な読者像」をイメージすることです。

「書く理由」が決まってもそれを「誰に届けるか」ということが決まっていなければ、これもわかりずらい文章の原因となってしまいます。

例えば、あなたが文章を「書く理由」が「プロジェクトの概要を説明すること」だったとします。

しかしそれを読む人が普段から口頭でやり取りしている先輩と、ほとんど会話をしない上司だったとしたら、自分と共有している情報に差があります。つまり読者が違えば「書く理由」は同じでも文面は異なるのです。

では例に挙げた「ある先輩」や「ある上司」のように、特定の人物が決まっていない場合はどうすれば良いのでしょうか。

ここで重要なのが「具体的な読者像」をイメージすることなのです。

通常は年齢属性、その人の悩みなどで徐々に読者を絞り込むという方法をとります。(ペルソナ設定)

例えば、「30代で副業を考えているが、何からすれば良いのかわからない男性会社員」などです。

しかし、この方法はとてもめんどくさい!(>_<)

そこで著者、上阪さんが考えたのが「知り合いで読者になりそうな人を1人だけ決める」という方法でした。

「あいつにこんな話を聞かせてやりたい!」

そんなふうに考えながら文章を書けば、確かに読者像が曖昧になることはなさそうですね(*^-^*)

「素材」を意識する

「素材」とは何か

素材」とは読み手に伝えるべき内容そのもの、つまり文章の構成要素となる情報のことです。

「素材」は「エピソード」「独自の事実」「数字」の三つに分類できます。

この本の著者上阪徹氏は本書において、「わかりやすい文章の9割は素材で構成されている」と述べています。

本書ではわかりやすい文章の例として新聞をあげています。新聞はビジネスにおける文章と同じく、読者に用件のみを分かりやすく伝えることを目的としているからです。

そして新聞を見れば、その文章のほとんどは「エピソード」「独自の事実」「数字」の三つ、つまり素材で構成されていることが分かると思います。

つまり、どれだけ早く適した素材を集められるかどうかが文章を書くスピードを左右するのです。

しかし、素材を集めるといってもやみくもに集めてそれをただ並べていくだけでは統一性のある文章をかくことはできません。

では、素材集めをするにはどのような点に注意をすればいいのでしょうか。

「素材」の集め方

まず、集めるべき素材を判断する基準は何でしょう。

実はそれこそが、先ほど明確にしておいた書く理由(①)と具体的な読者像(②)なのです。

これらを明確にすることで、常に正確な素材集めのアンテナを立てることができます。

ここからは時間との闘いです。後程やり方を紹介する「文章の修正」の時間をきちんと確保するためにも、素材集めはこれらが決まった瞬間から行いましょう

そして、ここでのポイントは多く集めて後で削るということ。

時間的にも精神的にも最も負荷がかかるのが、素材不足によりもう一度素材集めに走ることです。それを避けるにはこの「多く集めて後で削る」ことが大切になってきます。

その具体的な方法としては、とにかくメモを取ることです。メモは思いついたらすぐに書きましょう。

その際、「聞いた事実」だけでなく「見た事実」もメモすることで自分にしか出せない説得力リアリティを生むことが出来ます。

「見た事実」とは、例えば取材している部屋の家具の特徴や窓からみえる景色など、読者がその状況をイメージするのに役立つ情報のこと。

もっと言えば、聴覚・視覚だけでなく、触覚・嗅覚・味覚などの五感で感じ取ったことはすべて素材なります。

とはいえ、これらすべてをメモするのは大変です。そんなときは「聞いた事実」の記録はICレコーダーなどを使った録音によって行うと良いでしょう。

素材の整理の仕方

集めた素材を効果的に活用するためには素材を適切に整理することが大切です。

まず、集めた素材はいったんすべて紙に書きだして可視化しましょう。そうすれば書き始める前に素材の過不足を知ることができ、あとからもう一度素材集めに走る必要もなくなります。

次に、それらの素材を「動作」や「時間」などの基準をもとにグループ分けしていきましょう。

このように新たな視点で見ることで新たな素材が見えてくるのです。

さあ、これで書き始める前の準備は終了!

次はいよいよ文章を書き始めていきます。

とにかく一気に書き上げる

いくら「素材が9割」とはいえ、素材を集めただけで安心してはいけません。

時間との戦いはまだ終わっていません。素材を集め終わったらすぐに書き始めていきましょう!

修正に時間を割けることに加え、心にゆとりをもって執筆作業をすすめることができます。

また、書いている最中は誤字や表現を気にせずできるだけ速く一気に書き上げてしまいましょう

書いている途中で何度も止まってしまうと文章がつながらなくなってしまう恐れがあり、筋の通った文章になりにくいからです。

途中で気になる点が出てきた場合は、印をつけるなど後から見返せるような工夫をして最後まで書き進めましょう。

このとき、文章のボリュームも気にする必要はありません

先に文章量を調整してしまうとその他の修正が心理的にしにくくなりますし、修正のやり直しの必要もでてくるため時間がかかってしまいます。

ここで、文章を書くうえで意識すべき7つのポイントを紹介します。

わかりやすい文章を書くポイント

1、一文を短くする
2、リズムを作る
3、強調表現を使う
4、順接の接続詞を使わない
5、逆説の接続詞を使う
6、簡単な言葉を使う
7、リアリティを意識する

上記を見ただけでおおよその内容はわかると思いますが、少し補足説明をしていきます。

まず、1文は長くても60字におさめましょう。長くなりそうなときは接続詞を使って文章を2つにわけます。

接続詞を使う上でのポイントは「順接の接続詞を使わない」ことと「逆接の接続詞を使う」ということ。

「さらに」「だから」などの順接の接続詞を多用してしまうと締まりのない文章になりやすいからです。

一方で、「しかし」「ところが」などの逆接の接続詞は文章に展開を生むことができるので積極的に使うべきです。そのためには、あえて逆の内容を先に持ってくることで逆接を使うという方法がおすすめです。

その他の詳しい内容はぜひ本書を読んで確認してみてください。

文章を効率よく整える

出来上がった文章は絶対にそのまま出してはいけません。

わかりやすい文章を完成させるには「文章を整える」作業が不可欠

その際にとくに意識すべきは「読みやすさ」と「わかりやすさ」です。 

そのために欠かせないのが、文章を寝かせること。

一晩おいてから改めて自分の書いた文章を読むことで初めて読む人に近い目線で修正することが可能になるためです。

このとき効率的に修正作業をすすめていくために、修正は「全体」から「部分」へ焦点を移しながら行いましょう。

まずは、細かい修正点(誤字や表現)は無視して文章全体がまとまっているかマクロな目線でチェックします。

その後少しミクロな視線に狭め、段落ごとのまとまりを見ていき、細かい点は最後に修正しましょう。

これが終わったら文章の語尾だけに注目しながら文章のリズムを作っていきます

具体的には、体言止めを使う位置や頻度、「ですます調」と「である調」を織り交ぜる比率、会話の文と地の文のバランスなどを調整します。

それでもリズムが悪い時には、似た内容を繰り返しているところを削除したり、指示語や順接の接続詞の量を調整したりしましょう。

最後にボリューム調整をすれば、文章の完成です!

この本を読んだ人の声

実際に『10倍速く書ける超スピード文章術』を読んだ人はどのような感想を持ったのでしょうか。今回はその中のいくつかをご紹介します 。

この本を読んだ多くの人が「文章を書くときの参考にしたい」という意見でした。ビジネスの場はもちろん、ブログを書くときに参考にしているという方も多いようです。

本書のまとめ

最後に本書の内容をおさらいしてみましょう!

「相手に正確に伝わる文章を速く書く能力」を得るには?

①「書く理由」を明確にする
②「具体的な読者像」をイメージする
③「素材」を意識する
④とにかく一気に書き上げる
⑤文章を効率よく整える

文章を書くのが苦手だというそこのあなた!

今すぐこの『10倍速く書ける超スピード文章術』を読んでスピード文章術を身につけましょう!

しずく
さいごまでお読みいただきありがとうございました! TwitterやInstagramもやっているのでそちらの方でも読書好きの皆様と繋がれたら嬉しく思います。  Instagramでは手書きの読書ノートを公開中。

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